里山広葉樹林
- honchikojisitenji
- 2月9日
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写真は岡山県津山線沿線の広葉樹林です。集落の裏山に広がるいわゆる里山です。集落の手前には川が流れていて、岸の土手に竹林が続いています。

集落付近から上には常緑樹がほとんど見えず、たぶんコナラを中心とした二次林だと思います。元々はアカマツが混ざっていたと思われますが、松くい虫の被害でアカマツは消失してしまったものと思います。このような里山の広葉樹林は薪炭林と言われ、集落の燃料である薪や都市の燃料である炭を生産してきました。
昭和30年代に広がった燃料革命によって薪炭の価値は急速に落ち込み、その後、全国の里山広葉樹林は放置されるか伐採されてスギやヒノキの造林が行われました。この地域は、たぶん土壌が水持ちの悪いいわゆるマサ土であるため、これら針葉樹の造林が行われなかったものと思います。いつ頃まで薪炭生産が続けられたのかはわかりませんが、その後、放置されたもので、40年から50年は経っているのだろうと思います。木材としての蓄積はまだ多くなく、利用するにも林道などはあまり通っていない森林です。
このような森林が広がっているのが中国地方の山陽側です。今後の地域の創造において、どのように地域の資源として利用していくのが良いのでしょうか。
再び、薪を生産している地域もあります。都市のイタリア料理店のピザ窯用の燃料として新たな需要が起こっているのです。森林レクリエーションの場として使われている地域もありました。この地域では、未だ放置されているようです。将来の宝にできるでしょうか?
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