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水の確保

  • honchikojisitenji
  • 8月30日
  • 読了時間: 2分

この夏は猛暑で、全体的に降雨が少なかったところが多く、農作物も高温少雨の被害を受けました。出穂期の水が不十分だったので、収穫期を迎えても、地域によっては品質の低下、精米歩留まりの悪化など、まだまだ米不足の危惧が解消されない見通しですが、降水量の多い日本も干ばつの害に繰り返し襲われたようです。雨ごいの儀式が各地で行われていたようですし、今も伝わっている地方もあり、何十年ぶりかで雨乞いの儀式を行ったというニュースにも接しました。水の確保は農業、食料生産にとっては命綱です。田畑の作物だけでなく、畜産も飲み水が欠かせません。

農業用水の確保の営みを空から見る機会がありました。

ため池で有名な讃岐平野です。


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讃岐平野は雨が比較的少ない瀬戸内式気候で、南に連なる低い山々も水がめとしては十分ではなく、ため池により、農業用水を確保してきました。今でも、あちこちに大小のため池が散在しています。かなり市街地化されてきていますが、ため池の下流側には、まだ農地が緑に覆われているのがわかります。ため池、水路の管理も重要な農作業の一つです。


こちらは、高松からの帰りの房総半島、向こうに見えるのは九十九里の南の方の海岸でしょう。

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丘のような低山が広く広がり、あまり、ため池とわかるような大きなものが目立ちません。右下には大きなダム湖が見えますが、提体は土づくりのようで、大きなため池といっても良さそうです。提体の下流はこちら側に続いているようで農地の様子はわかりませんが、こちらは讃岐平野よりはきっと雨水に恵まれた土地なのでしょう。低山とは言え、それなりに雨水を蓄えているようです。沢に沿って農地が続いているのがわかります。


自然や地形は地域を形作るおおもとです。その条件によって、生業も暮らしも変わってきます。各地には自然を改変した農業の歴史、先人達の遺業が伝えられていますが、用水路、ため池など水に関したものが多いような気がします。水がいかに人々の生業や暮らしに密着したものかを見せてくれる景色でした。

 
 
 

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