道の駅の魅力
- honchikojisitenji
- 2024年11月4日
- 読了時間: 3分
道の駅が地域創造の重要な手法として取り組まれています。
地域の産物を直接消費者に販売することができるので、物流コストを掛けないで、消費者が求めやすい値段を付けることができます。消費者はアクセスコストが必要ですが、遠方から車で来るお客様は道の駅だけを目的に来られるわけではないので、アクセスコストが障害になるという場合は小さいと思います。また、野菜や果物については既存物流に付き物の大きさや形の規格に囚われることなく出荷できるので、無駄になる生産物が少なくても済むという生産者のメリットがあります。これら生鮮品については朝どれのものが並んでいる場合も多く、その新鮮なものを味わうことができるのも消費者のメリットとなっています。
このように、地産地消的な売り方にもかかわらず、地産外消的に販売の枠を拡大することができます。地域に落ちるお金の割合を大きくできるので、地域の農林水産業や食品産業だけでなく、地域全体にメリット大きいものと思われます。
写真は福島県の飯館村の道の駅までい館です。飯館はようやく原発事故から立ち直り始めたまち。この日は道の駅そのものは定休日だったので、併設のセブンイレブンとお手洗い休憩のお客様だけで人出がありませんでしたが、普段は賑わっているそうです。
ここは、震災、コロナ禍などで個々の商店が閉店をしている中、商業の中心の一つとなっている面があるのでしょう。

ただ、過当競争になっている面も生じており、同一沿線においても繁盛する道の駅もあれば閑散とした道の駅もあるというのも見受けられます。集客力を拡大できるかどうかが道の駅が地域創造に寄与できるかどうかの分かれ道なのかもしれません。一般には規模を大きくできるかどうかということになりますが、販売される商品のお得感と他では手に入らないという希少性のある品質(特に味)は重要です。

もう一つ重要と思えるのは、建物自体に地域の資材を使うことができるところ。までい館では、地のスギ材を用いた木造平屋建ての建物。お休みなので中には入れませんでしたが、軒天井などにも使われています。自治体が建設している場合が多いので、地域の資材を使おうとするのでしょうが、木材、木造建築の展示効果もあるのかもしれません。
地産は木材ばかりでなく、地元の和紙などを内装に使ったりしているところもあります。
しかし、遠来の消費者(お客さま)が地域の資材で作られた建物にどれだけ興味を持ってくれているのかはよくわからず、自己満足なのかもしれません。
とにかく、地域の素材の魅力が満載の道の駅が増えて欲しいものです。
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