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農業の強さ

  • honchikojisitenji
  • 2024年9月22日
  • 読了時間: 2分

写真は、山形県東根市あたりのサクランボ畑です。向うには雲がかかっていますが、月山が見えます。東根は新幹線の駅がさくらんぼ東根と名付けられるほどのサクランボの名産地、佐藤錦という甘い宝石のようなサクランボの発祥の地で、生産量日本一の産地になっています。線路のすぐそばから遠くまで露地とハウスのサクランボ畑が広がっています。他の地域ではマネのできないオンリーワンと言ってよい産地です。


亡くなった母がサクランボが大好きだったので、よく実家に宅配してもらっていました。単一の作物を育てる農業は、病虫害、気象害による被害を大規模に受けることもあり、リスクもありますが、ハウス栽培、栽培方法の改善や品種開発などの努力で、そのリスクを乗り越えてきました。最近の温暖化はさらにリスクを高めており、今年は熟する期間が集中して収穫が遅れたり、双子の実が増えるなど影響も大きくなっているようですが、ファンが多いサクランボですので、ぜひ、乗り越えて欲しいと思います。(美味しい)食べ物はその需要が大きく、根強いものがあり、木材のようなものに対する消費者の関心とは雲泥の差があるなあとずっと思ってきました。消費者の関心をつなぎとめる努力は大変なものがあるでしょうが、需要が大きいということは産業、生業として強いと思わざるを得ません。


こちらの写真は、東根から新幹線を少し北上した大石田町あたり?です。サクランボ畑は無くなり、一面水田が広がっています。大石田町でもサクランボは主要な農産物になるのですが、それよりは、月山からの冷たい水が美味しいお米を培っているようです。そして写真はとれませんでしたが、新幹線沿線の山がちな場所ではそばの花が白く広がっていました。そばの方が町のセールスポイントになっているようで、そば街道、新そば祭りといった観光商品を目にしました。

 その地域地域に応じた食べ物が作り出す力、食べ物を追い求める需要の力を見極めて、地域を創造してしていくことは大事です。その際に他地域ではマネができないという高みにまで育てることができるかがポイントでしょう。食べ物以外の力も合わせて、そのコンビネーションで、マネのできない地域を創造できるのではないかと思います。農業にはまだ食べ物で地域を作るという強い力があると思うのです。

 
 
 

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