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街並みの建築

  • honchikojisitenji
  • 2024年6月1日
  • 読了時間: 2分

前回の続きです。

岡山県真庭市勝山の出雲街道沿いの街並みです。城下町の中の武家屋敷や寺院があった小高い丘と川に挟まれた狭い平地に続く宿場町としての街並みです。

二階屋が続く街並みで、しっとりとした街灯が施されています。それぞれの家屋にはエアコンの室外機が見えたり、太陽光パネルがあったりして、現代的なアレンジが加わっていますし、外観も古いものもあれば新しいものも見えています。それでも、街並みとしての統一感がありました。まずは高さが揃っていることが大事です。白壁と木の窓を中心として色合いもあまりブレがなく、前面の線の凸凹が少ないのも統一感を出している原因ではないかと思います。

商売をしていない民家も含めて暖簾を掛けているのが、住民の意識の統一を感じました。その中でも、暖簾の柄や色合いは自由なようです。町並みの色合いを統一しているだけに、暖簾の色がアクセントになっています。


次の写真は、中国勝山駅から出雲街道につながる直線の商店街です。駅側の入り口には、檜舞台と看板を掲げられた檜の門がありました。

現在の様々な色合いで、家屋の作りも凸凹していますが、木製のアーケード?が統一感を出しています。勝山は木材、特にヒノキの集散地で、木材加工業も発達した町なので、その特産の檜を意図して街並みを創り出しています。未来において、このヒノキのアーケードが形を残していて保存するような街並みであるかは分かりませんが、個人の自由な時代の公共ができる一つの試みです。

地域の創造を考えるとき、多様性も必要ですが、住民の心の方向性が揃うことも大事なのだと思いました。

 
 
 

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