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「日本再生][地域創生] 都市型スポーツで熱く 2024年8月5日 高知の小中高 プロがダンス指導 スケボー・BMX施設4倍

  • honchikojisitenji
  • 2024年8月5日
  • 読了時間: 8分

続木 碧(つづき あお)  2024年8月(研究報告№118)                                                                                                   

「巻頭の一言」

 若者に人気のアーバン(都市型)スポーツを通して地域を元気にしようという動きが広がっています。現在開催されているパリ五輪で、新種目の「ブレイキン(注3)」などに注目が集まるのも追い風です。スケートボードなど5種目の平均実施率が最も高かった高知県はダンスの「よさこい踊り」の相乗効果も期待しています。日本経済新聞、2024年7月13日、朝刊、2面記事(藤井太郎)を参照・引用して記述。

 

[日本再生][地域創生]都市型スポーツで熱く 高知の小中高 プロがダンス指導 スケボー・BMX施設4倍

 

 

「日本再生」「地域創生」都市型スポーツで熱く 高知の小中高 プロがダンス指導 スケボー・BMX施設4倍


 

ここでは、日本経済新聞の2024年7月13日、朝刊2面の記事を紹介します。

 

 

[はじめに]

 アーバンスポーツには、明確な定義はなく、広い競技場などを必要とせずに、街中で手軽に楽しめるのが特徴です。音楽やファッションなどの要素も兼ね備え、簡便に実施できるため、若者からの支持が高いのです。2021年の東京五輪では、スケートボードや自転車のBMXフリースタイルなどが採用され、パリでプレイキン(注3)が加わりました。

 スポーツ庁が2023年11月に実施した「スポーツの実施状況等に関する世論調査」を基に、五輪採用のアーバンスポーツ5種目(関連種目を含む)の平均実施率を算出しました。実施率は過去1年間に当該種目に取り組んだ人の割合です。4万人が解答しており、都道府県別では、高知県(4.1%)、東京都(3.5%)、岡山県(3.3%)の順でした。

 

[高知県]

 「腹筋に力入れて! 」「一瞬でお客さんをひき付けよう! 」­­­­­--。2024年7月8日夕、高知県四万十市の文化施設「しまんとピア」に杉本風人さん(31)の大きな声が響きました。杉本さんはストリートダンス(注1)のDリーグ」に参戦するセーフテーニラプチャーズの公認インストラクチャーです。県立中村高校のダンス部員20人にヒップホップの基礎や振り付けを指導しました。部長の富永紗季さん(17)は「技術」だけでなく教え方も参考になる」と笑顔を浮かべています。

 高知県は2023年、ラプチャーズの運営会社とダンスを通じた地域活性化で連携協定を結びました。「よさこい踊り」が根付いているうえ、ダンスは中山間地で少人数でも取り組めることに着目したのです。2024年度はラプチャーズのダンサーが中小高生を指導します。

 県はダンスをきっかけに、よさこいに参加する若い人も増えてほしい」と期待しています。「ダンスで元気なまちづくり」を掲げる四万十市は、子どもたちや中高年にもダンスに親しんでもらう取組みを進める考えです。中平正宏市長は「健康寿命の延伸にもつなげたい」と意気込んでいます。

 

(岡山県)

実施率第3位の岡山県は、競技の垣根を超えた「アーバンスポーツ(注2)の聖地」を目指します。2022年にはBMXやブレイキン(注3)などの関係者が、「岡山アーバンスポーツ協会」を結成しました。2022年11月に同市中心部で開いたイベントは、約1万人を集めました。2025年の国際大会誘致も構想しており、今後も観光誘客につながる活動を展開します。協会理事長のBMXフリースタイル日本代表監督の出口智嗣氏は、「街中で身近に触れられるのがアーバンスポーツ(注2)の良さなのです。岡山を訪れるきっかけを作りたい」と話しています。

 

[この項のまとめ]

 アーバンスポーツ(注2)を楽しむハード面の整備も進みます。日本スケートパーク協会によりますと、スケートボードやBMXができる公共スケートパークは、全国で475カ所と2017年に比べて4倍以上に増えました。

茨城県笠間市で2021年に誕生した大型施設「ムラサキパークかさま」は、2024年6月に利用者が5万人を超えました。「予想を上回るペースで、市内での飲食や買い物などへの波及効果か出ているのです。

 子どもや若者のスポーツ離れは深刻です。スポーツによるまちづくりに詳しい大阪体育大学の原田宗彦学長は「アーバンスポーツ(注2)は若者を呼び込む磁力を持つ。自治体などは、これを生かすために、一層明確なコンセプトを持って、ソフトとハードの両面で地域に根付かせていってほしい」と話しています。日本経済新聞、2024年7月13日、朝刊、2面記事(藤井太郎)を参照・引用して記述。

 

 

[まとめ]

この研究報告の執筆で参照引用した2024年7月13日、朝刊、2面記事(藤井太郎)には三つの図表が記載されていました。以下これを引用します。それを以下の①、②、➂に記します。①アーバンスポーツ実施率。(注)ブレイキン(注3)など5種目の平均実施率(関連種目も含む)。②種目別の実施率(全国)。(注)カッコ内の種目などを含む。➂全国のスケートパーク数(注)2018年~2020年は調査未実施。出所はNPO法人日本スケートパーク協会。

 

[図表1]

図表1(注4)には、新聞紙上に日本列島の地図が記載されていました。これはアーバンスポーツ(注2)の実施の多い処(4%以上)から、少ない処(1%未満)へと、4段階に分けて色分けして示してありました。

 

この4段階は、以下です。①全国、アーバンスポーツ実施率第1位、(第1群、4%以上の地域で黒色)。②同、実施率第2位、(第2群、3%以上4%未満、濃い黒緑色の斜線)。➂実施率第3位、(第3群、2%以上3%未満、濃い黄緑色)。④実施率第4位、(第4群、1%以上2%未満、淡い黄緑色の斜線)。

 

まず、第1群は、このアーバンスポーツ(注2)の実用的な実施を牽引していた地域で、黒色に染められていました。これは高知県、ただ1カ所でした。

 

次の第2群は、実態的な実用を牽引してくれそうなグループで3%以上4%未満の実施率、黒緑色の斜線で記してあるグループです。このグルーブは、全国第2位の東京都、3位の岡山県とこれに続く、埼玉県、神奈川県、山梨県、滋賀県、京都府、大阪府、徳島県の9府県10カ所です。

 

 その次の第3群(2%以上3%未満、濃い黄緑色)は、この研究プロジェクトにおいては、とても大事なグループです。ここで、第1群、第2群は、この「アーバンスポーツの実施率を増やしていく推進者のグループで、今、大いに頼りになるグループですが、なにしろ、2群の合計でも11都府県しかないのです。数がとても少ないのです。

数が多い第3群がたよりになる人達にならないと、このプロジェクトの円滑な運営は難しいのです。そのことから第3群は重要です。

 

第3群のメンバーは以下です。北海道、青森県、秋田県、宮城県、山形県、新潟県、茨城県、群馬県、石川県、千葉県、長野県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県、奈良県、和歌山県、兵庫県、鳥取県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県、熊本県、鹿児島県、沖縄県。すなわち、第3群は、29道府県の29カ所でした。この第1~3群(39カ所)が、日本の社会・経済・産業の成長の未来にとって、結局、重要なグループです。

 

最後の第4群(1%以上2%未満、淡い黄緑色斜線)は、以下のメンバーです。新潟県、群馬県、栃木県、和歌山県、鳥取県、香川県、徳島県、愛媛県。すなわち、この8県です。この諸県は、これまで述べてきた様々な産業改革で、孤軍奮戦頑張ってきた人達です。この人達は、これからも、一層頑張って第1~3群と一体となって、このプロジェクトを推進してくれるものと、私は大いに期待しています。

 

この色塗りした図表1を眺めていますと、以下のことを感じました。

ここでは、重要なグループとして、第1群と第2群の11地区指定しましたが、これでは数が足りないと考えて、第3群も含めて、重要グルーブとしました。すると合計39カ所(全体の83.9%)と、殆ど全体に近い大多数を示すことになってしまいました。このブロジェクトでは、どこが重要か絞ることは、まだ出来ない段階なのです。「次回のまとめ」を、出来るだけ早期に実施したいと考えています。

 

[図表2]

 図表2(注5)は「種目ごとの実施率(全国)」と題した図表でした。これを以下に記述します。

 

図表2「種目ごとの実施率(全国)」

       種目                  実施率

BMX (サイクリング)          9.8(%)

     ブレイキン (ジャズダンス)        2.0

     3×3 (バスケットボール)         1.2

     スケートボード (ローラースケート)    0.5

     フリークライミング (ボルダリング)    0.3

(注)カッコ内の種目などをふくむ。

 

  この図表は、日本アーバンスポーツ5種目の実施率を記しています。引用した資料は、スポーツ庁「スポーツ実施状況等に関する調査」です。実施率としては、BMX(サイクリング)が圧倒的に大きいのです。

 

[図表3]

 図表3(注6)は「全国の公共スケートパーク数」と題した図表でした。この図表の左欄には、0~500のスケートパークの「施設数」が列記されており、下欄には2017年から2024年までの「年」が記してありました。この「施設数」と「年」を用いて、2017年から2024年の「スケートパーク施設数の棒線グラフが書いてありました。

2017年の100施設から2024年の500施設弱へと、この7年間は、ほぼ順調に「施設数」が増加していました。日本経済新聞、2024年7月13日、朝刊、2面記事(藤井太郎)を参照・引用して記述。

 

 

(注1)     ストリートダンスとは、その名の通り路上パフォーマンスを起源とするダンスである。1970年代にアメリカで生まれたもので、ブラックミュージックに合わせて踊ったのが始まりとされている。 

 

(注2)     アーバンスポーツ:私たちが日々暮らしている「都市」を舞台に繰り広げられるスポーツのことをアーバンスポーツと言う。アーバンスポーツは、「ライフスタイルスポーツ」であるという特徴から、順位を争うことよりも、自らが楽しみ、仲間や観る人たちも一体となって楽しむことが優先される。

アーバンスポーツを競技として観戦する場合、技を競うという点においては「体操」と似 ているが、体操にはない音楽やファッションなどの若者文化やストリート文化が反映されていることも特徴の一つである。今、このような、伝統的なスポーツとは一線を画したアーバンスポーツに注目が集まっている。

 

(注3)     ブレイキンは「ブレイクダンス」と呼ばれることもあるが、これは通称。正式名称は「ブレイキン」である。ブレイキンでは、男子が「B-BOY」、女子が「B-GIRL」と呼ばれる。ブレイキンのプレーヤーの男女比は、圧倒的に男性が多い。ダンススタイルも、女子は柔軟性をいかした振り付け、男子は筋力を使ったパワームーブなど、特色が出ることが多い。自由なダンスで「かっこよさ」を追求しており、「かっこよさ」を自由に表現するという意味では、選手たちのファッションも注目ポイントである。

 

(注4)    日本経済新聞2024年7月13日朝刊2面に記載された図表1、①アーバンスポーツの実施率。

 

(注5)    日本経済新聞2024年7月13日朝刊2面に記載された図表2、②種目ごとの実施率(全国)。

 

(注6)    日本経済新聞2024年7月13日朝刊2面に記載された図表3、➂全国の公共スケートパーク数。

 

 

(1)日本経済新聞、2024年7月13日 朝刊(2面)。

[付記]2024年8月5日:.

 
 
 

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