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震災復興の風景

  • honchikojisitenji
  • 2023年6月8日
  • 読了時間: 2分


岩手県陸前高田市での全国植樹祭会場から撮りました。覚えておられる方も多いと思いますが、陸前高田の一本松が有名になった元の高田の松原が会場です。堤防の向う側はクロマツが植えられて、松原の再生が順調に進んでいます。今回の植樹会場は運動公園として利用される場所で、クロマツではなく様々な広葉樹を植えました。あまり背丈の大きくならないような種類の苗木が多かったように思います。海岸線から少し距離があるので、高木と中低木が混ざった森林を再生しようとしているようです。



海抜の低い土地には、住宅や学校などは建てられません。高台移転しています。高台に見えるのは学校や公共施設など。今回の植樹祭の際の避難場所に指定されていました。地震が起こったらあそこまで逃げなければなりません。その間では気仙川を渡らなければなりません。津波の恐ろしさ、そして、この土地利用の状態での地域の再生の難しさを感じました。人の居場所が分散され、自動車でないと行き来が難しく、さらに高台の高度差は高齢者にとっては大きな日常生活のハードルになっていると思います。津波が危険だとわかっていても、賑わいの街は低地に集中していたのも頷けます。陸前高田においても、商業施設や就業施設などは低地をかさ上げした土地に作らざるを得ないようですが、住まいとの距離をどうやって埋めるのか難しい課題だと思いました。


 
 
 

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