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檜の鳥居と巨樹・古木

  • honchikojisitenji
  • 4月27日
  • 読了時間: 2分

伊太祁曽神社の鳥居が新調されていました。

境内の風倒木などを活用したヒノキ製の鳥居です。

桜の花を入れるために画面上少し偏っていますが、真新しいピッカピカの一年生という感じの鳥居です。

鳥居の柱の目通りの径は60cmほどでしょうか。びっくりするようなほど大きなものではありませんが、丸太ではなくて寄木です。境内の風倒木ということですので、使えるところを部分部分に寄せて継いで使ったものと思われます。

大きな木はこれまでに利用され、また、枯れたり、風雨などにより倒れたりして、もうあまり残されていません。

25年前、林野庁が国有林内の大径木を「森の巨人たち(巨樹・巨木100選)」として選んだことがありましたが、一定の保護がされていたにもかかわらず、そのうち12本は既に枯れたり、倒れたりしてしまっているようです。

そのような大きな木は、伐り出すのが困難だったり、宗教的な意味合いで残されていたり、大きいけれどお金にできるような木ではなかったり、ということで残ってきたのでしょう。

私が仕事をしていた霧島の山では、修験者が修験道の目印のために直挿しをしたのではないかと言い伝えられている古いスギの木がところどころあったりするようでした。

このほかにも35年前の花博の際に、博覧会協会と読売新聞社が選んだ新日本名木100選という天然記念物に指定された巨樹・古木を中心にして選んだものもあります。

最近、このような巨樹・古木をお遍路さんのように訪ねて回った森好き、樹木好きの方に、国産材を使った木造住宅建設を支援する仕組みが作れないか、という提案を受けました。お遍路さんのようにシステム化すれば、巨樹・古木が地域の観光資源として広まることにもなり、林業・木材産業、そして住宅建築業、ご本人にも四方良しではないかということです。運営上難しい点は多々あると思うのですが、地域の資源を活かすという大事なアイデアだと思いました。

皆さん、そう思われませんか?

 
 
 

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