金沢城本丸の森
- honchikojisitenji
- 6月14日
- 読了時間: 2分
写真は金沢城本丸の森の入り口です。鬱蒼とした森です。金沢城本丸にあった天守閣は江戸時代初期に焼失し、その後再建されたのですが、度重なる焼失により、結局再建されなくなったようです。いつ頃から、森のような状態になったのかはわかりませんが、明治維新以降としても150年程経っていることになります。金沢城址は、明治以降陸軍に接収されていましたが、戦後まもなく、金沢大学の敷地となり、この森は理学部の付属植物園として管理されていました。私が子供の時から森だったのです。大学の移転に伴い石川県の管理となり、公園園地として危険木が伐採されて来たらしく、遊歩道も整備されていますが、当時は歩道の道幅も狭く、森は今以上に鬱蒼としていたように思います。学術的、研究的見地から植えられたものもあるのでしょうが、自然に成育した樹木がかなりありそうです。

森の中には小さな池があり、今でもモリアオガエルの卵塊等が見られるようです。
森の外観はこんな感じです。7ha弱の広さの森です。

街の中心に兼六園と続きで、誰もが自由に入れる自然に近い森があるのは素敵です。人工的な都市公園の森や樹園地も街の風致として重要ですが、自然状態が高い森が維持されることは都市の街づくりの面でとても大事なことだと思います。
お城が地域住民の誇りとして求心力を発揮することは以前にも書きましたが、お城の中のこの森に金沢市民が愛着を感じているのかは、兼六園があるがゆえに心許ないですが、人工的な美の兼六園と対になっているところも私には好ましく思えます。
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