都市木造の古い建物
- honchikojisitenji
- 2024年5月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月28日
関東大震災の際には、大規模な火災で多数の木造家屋が焼失し、焼け死んだ方も多かったようです。また、戦争時に焼夷弾爆撃によって、多くの都市が焼かれました。
災害等により、このような都市機能の喪失を防ぐためもあって、戦後の日本では、都市の不燃化、木造建築の禁止が政府、国会、学会で相次いで決定・決議され、建築基準法の中で木造建築が都市で建てにくい規制となって施策となりました。
戦前には都市の中でも商家を中心に普通に建てられていた3階建て木造建築ですが、準防火地域においては、木造3階建ての建築は禁止されたのです。
写真は一昨日訪れた岡山県津山市の中心部の商店街の裏通りの東南角地にありました木造3階建の旧旅館です。戦前の建物と思われ、100年近くは経っているのではないでしょうか。
2階部分や3階部分の窓に当時の素敵なデザインが見られて、当時、まちなかの旅館としてお客様を誘っていたのでしょう。このような建物は、戦災を受けなかった町では、特に珍しいものではなく残っているのでしょうが、繁華な場所に未だにしっかり立っているのを見ると、オッと思ってしまいました。
都市地域の創造において、建築物はたいへん重要です。歴史的町並み保存地域といった取組がありますが、現代においても、未来においても街の顔と感じてもらえるような一定の統一のとれたデザインの建築物で街をつくることも考えられるのではないでしょうか。
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