桜と桃の協演
- honchikojisitenji
- 4月6日
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和歌山県伊都郡かつらぎ町に来ています。笠田から高野山に通じる高野街道を進み、紀ノ川を渡った山裾です。

桜は金毘羅さんの境内地の桜です。
桃は里の春を彩る花。桃の花はのんびりと暖かくなった春の里の象徴のように感じています。
この地域は果樹栽培が盛んです。桃だけでなく、みかん、柿、梨、キウイフルーツなどがあちこちに見られます。有名産地のように一種類それだけというのではなくて、色々なものが栽培されていて、楽しい感じがします。その中でも柿(富有柿)は昔からの地域の名産です。今でも季節の便りとしてテレビで柿の収穫が放映されています。

こちらの写真はその山裾の続き、手前の桜がまとまっているのは蟻通神社の境内地ですが、その奥の山のポツンポツンと見える桜は山桜です。
和歌山の紀ノ川沿いは、全体に、他所に比べると山桜の多い地域で、この時期天然の広葉樹林にはかなりたくさんの花が見えるところもありますが、人の手で桜を増やす努力をしているのではないかと思っています。
ただ、この地域の山の斜面は、みかん畑、たけのこ林、人工林と高度に利用されていて、山桜の生える天然の広葉樹林はわずかしか残されていません。これも人の手でこまめに管理されてきた結果の姿なのです。
人の営みが地域を創造することを感じさせてくれる場所です。
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