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[日本再生][地域創生] 星空観光 輝き増す 2024年11月18日 環境省の協議会 加入最多の香川県・さぬき市 廃校に望遠鏡博物館

  • honchikojisitenji
  • 2024年11月19日
  • 読了時間: 7分

 

続木 碧(つづき あお)  2024年11月(研究報告№129)                                                                                                          

「巻頭の一言」

 美しい星空を観光誘客に生かす自治体が増えています。「光害」の抑制や大気保全に取り組む協議会には、2割超の自治体が参加しています。星空は地域の有力な観光資源であり、訪日客などの大都市集中を緩和する効果も期待できるのです。県内自治体加入率がトッブの香川県は晴天率の髙さに加え、不要になった望遠鏡を集めた博物館などで天文ファンらを引きつけています。2024年10月26日、日経朝刊、1面記事(森岡聖陽)を参照・引用して記述。

 

[日本再生][地域創生] 星空観光  輝き増す環境省の協議会 加入最多の香川県・さぬき市 廃校に望遠鏡博物館

 

 

「日本再生」「地域創生」 星空観光 輝き増す環境省の協議会 加入最多の香川県・さぬき市 廃校に望遠鏡博物館

 

 

ここでは、日本経済新聞の2024年10月26日、朝刊1面の記事を紹介します。

 

 

[はじめに]

 環境省は、大気保全活動の普及や自然を生かした地域振興に向けて、1988年に、現在の「星空の街・あおぞらの街」全国協議会を設立しました。加入自治体数は、市町村合併で一時減少しましたが、現在は379と過去最多です。

 

[香川県・さぬき市]

 県内市町村の5割が協議会に加入している香川県は、晴天が多いうえ、上空の気流が安定しているのです。星の光の揺らぎが少なく、望遠鏡で拡大しても星が鮮明に見えるため、観測に適した場所が多いのです。

 香川県高松市の中心部から車でおよそ1時間。徳島県との県境にある、さぬき市多和地区に、天体望遠鏡博物館があります。全国の大学や公共天文台、個人などで不要になった天体望遠鏡展示室で、驚きの声をあげました。

 同館の村山昇作代表理事は、永年の天文ファンなのです。公共天文台の廃止などで行き場を失う望遠鏡の多さを知って、博物館の整備を思い立ったのです。廃校になった小学校の活用策を検討していた、さぬき市と出会い、2016年に博物館と産直品の市場で構成する複合施設を開設しました。

 所蔵する望遠鏡は500台以上です。観測会も開いており、週末だけの開館ですが、年間2000人以上が訪れています。

 

[岡山県井原市]

 岡山県の井原市は、美しい星空を地域おこしの中心に据えています。同市の美星町地区は、1989年に全国で初めて「光害防止条例」を制定しました。星空を見えにくくする、上方への光の漏れをなくしたLED街灯も導入しました。2021年には米国のNPO法人から美しい星空の保護・保存に取り組む地域として「星空保護区」に認定されました。今年の9月には、同じく星空保護区の福井県大野市、東京都神津島村との協議会も立ち上げました。今後は、連携して星空を軸にした誘客促進などを進めます。大舌勲市町は「星空と地域の特産品を組み合わせた周遊プランなども打ち出して、地域を元気にしていきたい」と話しています。

 

[長野県阿智村]

 星空を生かした観光振興を進める自治体の代表例が長野県阿智村です。キャッチフレーズ(注1)は「日本一の星空の村」です。SNSを集中的に活用した若者向けのプロモーション(注2)もあって、夜の観光だけで、年間10万人以上を集めています。阿智昼神観光局の松下仁氏は「星だけでなく様々なエンターテイメント(注3)も用意し、どんな天候でも来訪者の思い出に残るように工夫していきたい」と話しています。

 

[この項のまとめ]

 星空観光に詳しい奈良県立大学の尾久士正巳学長は、「昼と夜の観光を組み合わせれば、波及効果は大きいはずです。季節による観光客のバラツキを減らす効果も期待できるからです。」と話しています。また「星は毎日きれいに見えるわけではないのです。地域に2泊以上滞在してもらえるように、他の観光資源を磨くことも重要です。」と話しています。2024年10月26日、日経朝刊、1面記事(森岡聖陽)を参照・引用して記述。

 

 

[まとめ]

この研究報告の執筆で、参照・引用した日本経済新聞、2024年10月26日の朝刊、1面記事(森岡聖陽)には、図表(図表1)が掲載されています。図表1は、「星空の街」協議会への各県内の参加市町村の割合を示しています。この「星空観光 輝きを増す」について記した図表1は、最近のわが国の産業改革の実態を示す、重要な日本地図です。

 

 

[図表1]

ここで「まとめ」として書いた図表であるこ図表1を概観してみますと、最も、この活動が進んでいる「参加が4割以上ある地域(黒色)の第1群は、全国第1位香川県、第2位岡山県、第3位富山県と、これに続く、石川県、高知県、山梨県の6県で構成されていました。

日本の人口減少を止めるために、とても重要な、この時期に,ここで第1群に入っていた香川・岡山・富山・石川・高知は、いかにも自然環境が美しい、空気の澄んだ、星空の美しそうな地域です。私は今、これらの地域がこれらからの日本を牽引していくのだろうと想像しています。

 

 二番目に「星空の街」協議会への参加が多いところ(参加が2割~4割未満の第2群、濃い黒茶色の斜線)の地域は、凄く重要な地域で、これは全国に、満遍なく分布していました。これを北から南に向って並べてみますと以下です。

 すなわち、青森県、岩手県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、福井県、滋賀県、愛知県、三重県、和歌山県、広島県、山口県、大分県、宮崎県、鹿児島県、愛媛県、徳島県の20地域でした。

 これを丁寧に見てみますと、各地にある、力のある地域が並んでいます。これからの日本国は、第1群の6カ所と第2群の半分位の10カ所程度が、中心となって、人口減少の動きを止めることになるだろうと、私は予感しています。この中から何処が、今後、急速に伸びてきて、中心になってくるのか、私は凄く関心を持っています。

 

 次の大集団の第3群は、全国47都道府県から第1群の6カ所、第2群の20カ所と、第4群の1カ所を除いた(47-[6+20+1]=20)20カ所(水色)でした。ここも、集団の大きさとしては第2群と並んで最大の集団です。この中に、大人口をかかえる大都市、東京都、大阪府、京都府と、最大の土地面積をもつ北海道が入っています。この中から急速にのびてくる大物が出てくるはずですが、この点が、現在での最大の注目点なのです。

 

 第4群は、参加ゼロ(0)の地域で、沖縄県一カ所です。このプロジェクトは、参加数が多いか少ないかは別にして、参加するのが原則のような活動に見えますが、沖縄県がなぜ、唯一ゼロ(0)と主張しているのかにも、私は強い関心を持ちました。

 

 

[おわりの一言]

 この日本列島の地図は、一見して美しい青色の島国に見えました。それは第3群(2割~4割未満の市区町村が参加)の地域の青色が美しかったからです。その中に第2群の「黒っぽい」島が点在していました。それは北海道を除く各地に、ほとんど均等に分布していました。

その「黒っぽい」点の中に、「真っ黒」の「市区町村参加最大の第1群の地域」が、どっしりと鎮座していました。それは本州の中央部から西部にかけて4カ所。四国に2カ所ありました。これらは現在のところ全国にバランス良く並んでいます。この地図のデータは2024年6月末の環境省のデータです。まだ、本当に新しいデータなのです。

日本国のデータが、こんなに迅速に集められたのは、素晴らしいことです。でも、急いで集めたものですからデータの深みは、まだ足りないのです。今後も迅速に収集して、より深みのある分析を進めて公表してください。私も一緒に調べて、分析に頑張って行きます。

 

 


(注2)  プロモーションとは、製品やサービスの販売を促進するための活動の総称である。マーケティング戦略の一部であり、企業の収益を上げるために重要な役割を果たす


(注3)  エンターテインメント(Entertainment)は、人々を楽しませる娯楽を指す。楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。


(注4 日本経済新聞2024年10月26日の日経朝刊1面には、一つの図表が掲載されている。

図表1①「星空の街」協議会の参加自治体の割合。これは「星空の街」協議会の最近の活動の状態を示す重要な図表である。

 

 

(1)日本経済新聞、2024年10月26日 朝刊(1面)。

[付記]2024年11月18日:

 
 
 

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