図書館は大事な地域資源
- honchikojisitenji
- 2024年12月8日
- 読了時間: 2分
近年、図書館の更新、新設の際に木造、木質化が採用されています。
写真は、その先駆けともいうべき秋田国際教養大学の中嶋記念図書館です。16年前に建設されました。半円形のコロシアム(円形劇場)がイメージされたという地上2階建ての図書館ですが、天井部分が採光のために高くなっているので、もっと大きな建物のイメージがしました。地場の秋田スギをたくさん使った図書館で、階段状に書架と閲覧席が組み合わせて配置されている感じは、まさに「本のコロシアム」のようです。

次の写真は1階の閲覧スペースの椅子とテーブル。

これは広葉樹。
とにかく、木に囲まれた杜の図書館を創造しようとしています。
たぶん、ここまで木づかいにこだわったのは、秋田ということもあるでしょうが、この図書館が24時間365日開館しているということにあると思います。
長く居ても疲れない、集中できるなど心理的な効用を利用者である学生に提供しようとしているのだと思います。
また、この図書館は、日中は一般の利用者にも開放されているそうです。蔵書は洋書が多く、地域の方たちが頻繁に利用するということではないかもしれませんが、こちらはどうでしょうか?
同じ設計事務所がデザインした金沢の県立図書館です。2年前に更新されました。

こちらは構造は鉄骨ですが、天井や書架、閲覧スペース、ホールなどの付帯施設に木がふんだんに使われています。24時間365日ではありませんが、たくさんの市民、県民、一般利用者が集っていますし、幼児の遊べるスペースも備えられています。利用客の滞留時間も長いのではないでしょうか。こんな素敵な図書館は、もう地域の資源です。
NHKのドキュメント72時間でもこの夏に図書館を利用する人が放映されました。能登半島の地震災害があったこととも関わった番組でした。木にゆったりと囲まれることには人を癒す力があるようです。
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