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出雲の神様と地域の神様

写真は出雲大社の御本殿に向ってお参りする八足門です。

一般の参拝客は、この門前で、参拝します。この門からより内側に入ることはできません。

一般の参拝客は御本殿の敷地には立ち入れないので、それを囲う瑞垣を左回りに回って、御本殿を臨みます。

出雲大社の御祭神は国つくりの神様、大国主神です。それは地域創造の神様と言っても良いかもしれません。

出雲は旧暦十月に神在月といって、日本全国、八百万の神様(国津神・くにつかみ)が集い、相談をするという神事・祭礼があります。主に、縁結びの相談と言われていますが、我が国の暮らしの様々の事柄をお決めになる神事だと言われています。民の繫栄や安寧、五穀豊穣や酒造りなど地域にとって大事なことを、全国の山野、川海にお住まいの国津神様たちがお決めになるのです。そして、神様たちはそれぞれのお住まいの地域にお戻りになられ、その取り決めに従い、地域の一年の繁栄を取り計らってくださるのです。

地域の創造には、その地域の神様をたたえることも大事だと思います。神様は、篤い信仰を集めれば集めるほど、その繁栄や安寧を司るお力も強くなるということです。今年は、11月10日から11月17日にかけて神在祭が行われますので、その前に、地域の神様を篤くたたえ、その後、お帰りになられた神様を強く信ずることで、神様はそれぞれの地域の創造にお力を添えてくださるのではないでしょうか。

苦しい時の神頼みと言いますが、地域が疲弊している今日、皆さんで地域の神様にお参りして、たたえて、地域の創造にお力をいただくお願いをすることも良いのではないかと思います。

大国主神は植樹の祖神である素戔嗚尊の子孫であり、妻は素戔嗚尊の娘神という関係にあります。樹木にも縁がありますし、出雲大社のお社はその昔は長大な柱に支えられた地上48mの高さを持つ高床式の高層の木造神殿であったようですが、創建時は96mあったとも伝わる木造神殿だったそうです。林業、木材産業とも縁の深い神様が全国の地域の創造を地域の神様と相談されるのですから、地域の繁栄と安寧が導かれるよう、ぜひ篤くお参りをするのも大事なことだと思っています。

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