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セメントの山

  • honchikojisitenji
  • 5月31日
  • 読了時間: 2分

この前の日曜日、秩父ミューズパークにおいて全国植樹祭が行われました。全国植樹祭は、都道府県持ち回りで毎年開催されています。天皇・皇后両陛下がご臨席される行事としては歴史のある行事となっています。以前は、全国植樹祭の会場設営そのものが、森林地域のインフラとなって、森林公園や幹線道路として地域の振興に寄与しているという面がありましたが、今は、財務事情も厳しく、今回のように既存の施設を活用した開催が一般的になりました。

ですから、全国植樹祭自身が地域の創造に貢献するという意味は、一年前プレイベントの開催など盛り上げるプロセスにあるのかもしれません。小学校等での苗木や花の育成とか、地域における準備段階の緑化行事と報道の数々です。これらによって、県民の意識が広く森林・木材に向いて、森林地域への関心が高まり、県民が足を向ける、産物を購入するといったことが期待できます。



写真は会場から見えた武甲山です。

石灰岩の山で、明治以降、山の形が変わるほど石灰石が採掘され、秩父セメントとして一大産業が興りました。

石灰石は、日本における数少ない自給可能な資源です。コンクリートの原材料であるセメントを生産することで、インフラ整備に貢献し、日本の経済発展を支えてきた原動力だったと言えるでしょう。この石灰石がなかったら、今までのような日本の都市、産業の発展は望めなかったかもしれません。その分、木材が土木工事や建設工事に使われなくなったので、森林地域のとっては仇みたいなものかもしれませんが… これからは木材で、発展させなければなりません。

しかし、今だったら、こんな山の形が変わるような開発はできないでしょうね。

 
 
 

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