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アメリカの農地

上の写真は、アイダホ?上空から写した半乾燥地の灌漑農地です。

下の写真は、ミズーリかテネシーあたりの上空から写した農地と林地です。


6月下旬にアメリカに行ってきました。ジョージア州アトランタからオレゴン州ポートランドへの飛行機からの写真です。

半乾燥地帯のアイダホでは、オセロゲームのように緑の○が並んでいます。半径どれくらいなんでしょう。これは地下水による灌漑を、中心を支点に回転する棹のようなもので行っている結果、水が撒かれるところだけ耕作地として利用できるということです。センターピポットシステムといって、究極的に人の手で農地が維持されているという事例です。天水に依存せず、肥料も溶かし込んで散水するこのシステムで大幅に収量が上がったそうです。直径1kmに及ぶものもあるらしいですが、1/4は水を撒けないことを土地利用としてもったいないとは思わないところが、国土の広さを感じます。たぶん、正方形の全面に撒くシステムよりもこの方が費用対効果は高いのでしょう。1つの円に6つの円を接するように配置する方が土地利用の無駄がないので、そのように配置されているところも見えますね。ただし、このセンターピポットシステムは、地下水を取り過ぎて地下水資源が枯渇してきているという話や、地下水の塩分が散水で土壌に吸着し農地の塩分濃度が高くなって農地にならなくなるといった話が懸念されていますね。このようなアメリカの農地から得られた小麦や大豆、トウモロコシを日本は輸入しています。

テネシー辺りは降雨量があり、このような灌漑をする必要がなく、緩い平坦地なので方形の農地が見られます。濃い緑は背丈があるようなので、森林、広がっているのはたぶんサザンイエローパインの造林地ではないかと思います。明るい緑の農地(草地?)に細長く残っている森林は渓畔林(谷筋、用水路に両岸に沿った天然生林)ではないかと思います。広い森林が残され、一面、農地(草地?)にされていないのには理由があるのでしょう。水の便がまず思いつきますが、土地の傾斜かもしれません。その他にも、土壌条件などが利いているのではないかと思います。農地に見えたところは、もしかしたら幼齢造林地なのかもしれませんが、ちょっと割合が多すぎるような気がします。

いずれにしても、国土が大きくて粗放なやり方かもしれませんが、国土に人の手がきちんと入っていることに感銘を受けました。


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