[日本再生]世界大手旅行サイトで検索 コロナ禍の中でも 海外へ地域の魅力ある姿や活動を積極的に発信した自治体は 世界各地からの反応情報が拡大している(その1) 2022年11月25日 神奈川県三浦市他
- honchikojisitenji
- 2022年11月25日
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続木 碧(つづき あお) 2022年11月(研究報告№016)
☆巻頭の一言
コロナ禍の最中(さなか)においても、積極的に海外へのPR(広報)を続けた一部の自治体については、観光施設や企画の魅力などに対して、世界各地の人々からのインターネットによる検察が、大幅に増大しています。
新型コロナウイルスは、なかなか、終息の見通しが立ちませんが、日本各地の自治体(都道府県・市区町村)が、世界各地に向けて、魅力溢れる企画や情報を、積極的に発信していけば、明確な反応が必ず返って来ると確信しました。ここで、大いに積極的に動くべきです。
[世界大手旅行サイトで検索 コロナ禍の中でも 海外へ地域の魅力ある姿や活動を 積極的に発信した自治体は 世界各地からの反応情報が拡大している(その1) 神奈川県三浦市 検索数21倍 茨城県土浦市 愛媛県新居浜市 急拡大]
[調査研究報告本文(新聞記事紹介文)]
[世界大手旅行サイトで検索 コロナ禍の中でも 海外へ地域の魅力ある姿や活動を 積極的に発信した自治体は 世界各地からの反応情報が拡大している(その1) 神奈川県三浦市 検索数21倍 茨城県土浦市 愛媛県新居浜市 急拡大]
ここでは日本経済新聞の2022年9月10日の2面記事を紹介します。
[はじめに]
世界で月間4億6000万人が利用する旅行サイト、米トリップアドバイザー(注1)を用いて検索された国内都市を分析したところ、神奈川県三浦市、茨城県土浦市など7市町が新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の検索数を上回りました。全国では依然9割減と低水準ですが、2022年9月7日から入国者上限が5万人に引き上げられたこともあり、世界へアピールを続けた地域を中心に、外国人の目線が向き始めていることが判明しました。
[総括]
トリップアドバイザー(注1)の海外利用者の匿名データから、2022年内の訪日旅行先の検索数(検索期間は2022年7月1日~31日)を抽出しました。検索元は米国、オーストラリア、シンガポール、カナダ、台湾、韓国、英国、中国、タイ、ドイツの順に多かったのです。
情報発信を都市別(市区町村と東京都中央区銀座などの一部の街区)でみると、2019年同期比21倍になった神奈川県三浦市を筆頭に、茨城県土浦市、愛媛県新居浜市、京都市北区、神奈川県伊勢崎市、徳島県海陽町、北海道新得町の7市町で検索数がコロナ前の水準を超えました。北海道七飯町も横這いまで回復しました。
[日本の市区町村の観光イベント・地域の魅力]
[神奈川県三浦市]
神奈川県三浦市は、マリンリゾートのイメージの創生を狙い、欧州を中心に転戦するウインドサーフィンワールドカップ(W杯)の誘致を進めました。W杯は、2020年、2021年大会が中止となりましたが、2022年は、時期を春から秋へ変更し、3年ぶりに開催します。世界のトッププロが集うだけに、開催地「MIURA」が検索される機会は増大するはずです。
吉田英男市町が音頭をとり2021年5月には「人よし食よし気分よし」をスローガンとした観光振興ビジョンを策定しました。コロナの終息を見据えてシティーセールス(注2)も強化し、海外の富裕層らを狙ったリゾート施設の開発設計も進みます。三浦半島を世界的な観光地に育てるため、県とも連携してPRを続けます。
[茨城県土浦市]
茨城県土浦市は、霞ヶ浦湖岸の自転車道「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を軸として台湾に照準を定め、検索数を4倍に伸ばしました。台湾は自転車大国と呼ばれ、愛好家が多いのです。茨城空港との間に直行便も就航しており、往来が活発になれば集客のチャンスも増大します。
りんりんロードを知ってもらおうと、茨城県は2022年2月に、サイクリングを通じて、台湾人と日本人の交流を描く、全偏中国語のショートムービーを製作しました。ここではストーリーを重視し、食や風光明媚な景色など、沿道の魅力を動画に入れ込みました。
[愛媛県新居浜市]
愛媛県新居浜市も、検索頻度が2.8倍になりました。起爆剤の一つになったのは、別子銅山跡にある索道や貯鉱庫など、一連の産業遺産を「東洋のマチュピチュ(注3)」と銘打ったことです。2022年6月からは海外旅行業者向けのPRを強化しました。
写真や映像の資料を中国語と英語で独自に準備して、業者らに発信しました。銅山が稼働していた明治期の風景を体験できる拡張現実(AR、注4)コンテンツの製作にも取り組んでいます。これにより市への興味を、持続的に保持してもらい訪問につなげます。(参考資料1、2022年9月10日の日本経済新聞の2面(桜井又佑介、仁村俊太郎、松隈未帆)を参照引用して記述)
[まとめ]
訪日外国人旅行者は2019年、過去最高の3188万人を記録しましたが、コロナウイルスの襲来を受け、2021年には、25万人にまで激減しました。現在も、世界の人々から日本各地への検索数は、2019年同期に比べ93%少ないままなのですが、一方で、グーグルの検索頻度を調べる「グーグルトレンド」で、「日本旅行」の検索数を分析すると、水際対策の段階的な緩和を受け、インターネットでの反応は、2022年7月は2022年4月比で、ほぼ倍の水準まで回復しているのです。訪日への関心は確実に高まってきています。
これから、さらに急速に拡大していくものと思われます。日本も、国を挙げ、産業・企業が総力を結集し、全国民が力を合わせて、この拡大に邁進して行かねばなりません。
また、それには、検索数がコロナ前の水準を超えた7市町の実施状況を、詳しく調べて参考にすると良いのです。
まず、2019年同期比の21倍になった神奈川県三浦市を筆頭に、茨城県土浦市、愛媛県新居浜市、京都府京都市北区、神奈川県伊勢崎市、徳島県海陽町、北海道新得町の7市町の情報を集めましょう。できたら現地を訪問し、説明を聞き、自分の足で現地を歩くのが一番良いのです。その熱意ある第一歩が、きわめて重要です。その熱意が近未来の地元の姿を大きく変えていくはずです。みなさん、頑張ってください。(参考資料1、2022年9月10日の日本経済新聞の2面(桜井佑介、仁村俊太郎、松隈未帆)を参照引用して記述)
(注1)トリップアドバイザー(Tripadvisor, Inc.):ユーザー生成コンテンツと価格比較サイトのウェブサイトと、モバイルアプリを運営するアメリカのオンライン旅行代理店である。本社はマサチューセッツ州ニーダムにある。旅行口コミサイトとしては、世界最大の閲覧数を持つ。
(注2)シティセールス:行政が宣伝・広告・キャンペーンを実施すること。行政が行う戦略的組織。
(注3)マチュピチュ(スペイン語:Machu Picchu):15世紀のインカ帝国の遺跡。アンデス山麓にあるペルーのウルバンバ谷に沿った山の尾根にある 。
(注4)拡張現実:その名の通り、「現実を拡張する」ものであり、肉眼で直接見ることができる現実の世界に重ねて、本来その現実空間に存在しない情報を表示するものである。複合現実の一種。
[参考資料]
(1) 日本経済新聞、2022年9月10日(2面)。
[付記]2022年11月25日。


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