新年あけましておめでとうございます
- honchikojisitenji
- 2024年1月1日
- 読了時間: 4分
新年、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
去年はいろいろ忙しくなってしまい、ブログの更新が途中で途切れてしまいました。今年は、ブログをきちんと更新できるよう頑張ります。
年初の話題
持続的な地域の創造に大きな課題となっていることに人口の減少、特に地域の創造に向けて考え行動できる人口(担い手)の減少があります。高齢者だからと言っても行動されている方がいらっしゃる地域はたくさんあります。まずは、今いる高齢者やこれから高齢者になる人達が自分の地域をどうするか考え、行動するように促していくことが喫緊の重要課題です。
しかし、地域に諦めに近い空気が占めている状況では、その空気を吹き飛ばすきっかけが必要になっています。また、将来とも地域を維持し持続的に地域作りを行なっていくためには、次の世代、その次の世代にバトンタッチしていくことが必要です。高齢者の担い手だけではなくて、壮年層、青年層の担い手が少なからず必要不可欠です。
壮年層、青年層が地域の創造に向けて考え、行動するためには、その個人や家族が地域で暮らすための糧を得る(稼ぐ)ことが叶えられなければなりません。地域で稼ぐことが地域の創造に直結する場合もあるでしょうし、稼ぐことと地域の創造が分かれている場合もあるでしょうが、とにかくまずは稼ぐことが不可欠なのです。担い手を増やしていくには、稼げる量や種類を増やしていかなければなりません。
地域の資源を使って稼ぐ、地域の技能を使って稼ぐことは地域の創造に直結します。稼いで地域内に外からお金をもたらして地域内に回すことが、地域における糧の量を増やすことになります。また、その資源が豊富にあって、地域外に需要を増やすようにつなげれば、二番煎じ、三番煎じの糧を増やすことになります。
地域の資源や技能を使わずに稼げる人が地域の創造に向けて考える担い手となることは、担い手の数を増やすことに寄与します。さらに、その人の稼ぐ仕事が、地域の資源や技能を使って稼ぐための役に立つことも起こり得ます。それまで見過ごされていた新たな資源を見出したり、稼ぐための外の需要を増やしたり、作ったりすることにもつながるかもしれません。
このような担い手を増やすためには、行政の施策が効果があると思います。企業の誘致、移住の促進や地域おこし協力隊の導入といった直接的な人口の増加策、子育て支援や子育て世代への優遇策の充実、起業支援などの間接的な人口増加策、担い手の稼ぎを支える経済施策などです。行政も他と競って施策を有効にする手立てを講じなければなりません。一般的に横展開などと言われているように、確かに他がやっていることを追うことも必要ですが、他と違うことをやることを推進しなければ外の需要の奪い合いとなり、稼ぐ力は小さくなります。稼ぐ量だけではなく、種類も増やしていかなければならないという戦略を行政は建てなければなりませんし、戦略を立てられる人を作ったり、呼び込んだりしなければならないのです。
このブログサイトに投稿してくださっている続木氏の論考は、行政の努力が区々となっていることを明らかにしています。財政の制約がある中ではありますが、行政は稼ぐ量と種類を増やすだけではなく、効果的に担い手を増やす、さらに担い手の活動を促進する手立てを講じなければならないという方向性を示し、地域の創造に関係する皆を鼓舞しています。ありがとうございます。
地域の創造は、人口が減少していく日本という国と国民が将来ともあり続けるために成し遂げなければならない課題です。もちろん、人口減少は地域も都市もその維持を危うくする重大な問題です。人口が集中する都市には稼ぐ量と種類が存在していますが、都市だけでは生きられないことは明白です。地域が供給している産品を作り出せなければ、今の日本の実力ではその産品を輸入に頼る経済で国と国民を扶養することは困難だからです。一方で、都市の需要があってこそ、地域の稼ぐ糧も実になるのです。地域と都市は共生していかなければなりません。
今年の初めに、あらためて地域の創造を誓い、林業と森林の活用による稼ぐ量と種類の拡大を進めていきたいと考えます。


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