地方は山(森林)に覆われている。
- honchikojisitenji
- 2023年2月13日
- 読了時間: 2分

全国植樹祭という行事を御存じでしょうか。
1950(昭和25)年から天皇陛下のご行幸をいただいて、実施されています。第1回はまだ全国植樹祭という名称ではなく、「植樹行事並びに国土緑化大会」として山梨県において開催されました。以降、毎年、都道府県が持ち回りで開催されております。今年は、岩手県陸前高田市において、6月4日に開催されることになっています。
写真は、それをさかのぼること16年前、1934(昭和9)年に、筑波山麓の現桜川市の国有林で行われた第1回愛林日植樹行事を記念する石碑です。周りのスギ林はその際に植えられたものと思われ、すでに88年を経過しています。今もこの森林を地域の誇りとし、しっかり管理していこうという地元のNPO法人が国有林から許可をもらって、森林管理を行っています。その活動(訪れる方が増えて、この記念碑の前の階段に至る山肌が足場として浸食されて来たので、森林内の枯れ木などで段を拵えて今以上の浸食を防止し、歩きやすいようにする歩道整備)に参加してきました。
愛林日、国土緑化と言われているように、当時、我が国の国土は経済成長、戦争軍備拡張、その後の軍需や戦後復興のため、森林を大量に伐採していました。決して、跡地造林がしっかり行われてきたわけではなく、禿山と呼ばれるような山林の状況も多く見られていました。その状況を回復するために木を植える活動が行われたのです。官製の活動でしたが、国民が広く参加されて、日本の国土は、現在では森林にしっかりと覆われるように回復したのです。
地方はその大部分を山に覆われています。地方創生のためには、山、そして森林をどう管理し、利用し、保全するのかを考えることが重要であり、不可欠なのです。


コメント