top of page

地域振興の課題

  • honchikojisitenji
  • 2023年5月9日
  • 読了時間: 2分

これはアテの写真。これから伐採しようとしている山です。スギと混ざって植えられていますが、わかりますか?

ree

この100年くらいのアテの林ですが、資源として循環させることができるかどうかが利用のポイントです。再造林はアテではなくスギを考えているとのことでした。育てるのに時間がかかるアテは循環させる資源としては難易度が高いようです。地域振興のために地域資源を利用することは大事なことですが、その資源を持続的に利用し、今後ずっと稼ぎ続けられなければなりません。その意味で、林業は、次の世代が資源として使えて稼ぎになるようになるまでに長時間かかる点が難点ですね。毎年稼ぎ続けるための経営の工夫を考えることが必要です。

ところで、これからの日本で地域振興の最大の課題は働き手の減少です。人口が急激に減少する日本社会では、働き手が取り合い状態になっていきます。例えお金が地域に回るようになっても、地域に働き手が定着していかなければ地域振興という目的も達成できないでしょう。

幸い、お訪ねした地域では若い働き手が育っていて、森林組合の林業の作業をしっかり行っていました。アテの伐採作業を見せてくださったこの20歳台前半の若者は、森林組合に入って6年。3年間の研修期間を終えて、さらに3年間の実務経験を積んだ方でした。自分の時間をきちんと維持できることが続いている理由だそうです。自分の時間は、仕事のため?の体力づくりのフィットネストレーニングに使っているのだそうです。


ree

都会の職場ではなく地域の現場を職場として選んでくださる方々がいてくれるようにする政策やビジネス環境を作っていくことが重要です。

日本の人口が減少する中、地方の、とりわけ山村や林業・木材産業で働く働き手がいなくなることが危惧されます。外国人の人材を取り入れることも考えられていますが、うまく地域に溶け込めるようになるのか危惧します。といって、都市住民がこのような林業・木材産業の職場に未来を見出してくれるのか自信はありません。ただ、少しは、この若者のように、この仕事を面白い、一生の仕事と考えてくれる方がいると思います。また、複合的に色々な仕事をやるよろず屋さんのような働き方もあると思いますので、そんな方々を増やす努力を産業も行政も進めていって欲しいです。




 
 
 

最新記事

すべて表示
しばらく休止します

ブログの更新をしばらく休止します。 今後、どうしようか、ちょっと考えてみます。

 
 
 

コメント


持続的な地域の創造

©2022 持続的な地域の創造。Wix.com で作成されました。

bottom of page