地域の資源を生かす
- honchikojisitenji
- 2023年3月24日
- 読了時間: 3分

地域の活性化の取組の基本的な考え方に、未利用や低付加価値の利用にとどまっている資源を活用して、商品や人のつながりのコミュニティを作り出すということがあります。地産地消、地産他商など価値を生み出す方法も多様ですが、どうしても地域の資源を使うことから発想されている場合には、供給側の自己満足に陥ることもままあって、うまくいかないことも多いようです。
そこには何と言っても対象者のニーズに適合するということが必要です。既にあるニーズに向かって未利用の資源などを使ってモノを作ることはできますが、既存のものと競合するため、ニーズに対して、より高度に適合した付加価値を持つモノであることが求められます。さもないと低価格競争に陥って、既存のものと共倒れになってしまいます。人の成功事例を真似(横展開)しようとするという事例がよくありますが、立ち行かなくなる場合が多いのではないでしょうか。地域活性化の取組は、対象となるニーズが小さい場合は、真似をされることへの対処策も講じていかなければならないのです。
一方で、地域の活性化の取組では、これまで気づかれなかったニーズを見つけ出すとか、使いたい、買いたい、つながりたいと思うような新たなニーズを発掘することが必要になることの方が多いかもしれません。そのような潜在的なニーズの存在を敏感に感じ取り、地域資源を使って形にできる人材が必要不可欠とされる場合が多く、ゆえに地域活性化は人材次第と言われることもしばしばです。地域が衰退してそのような人材も流出してしまっているのが普通でしょうから、これも高いハードルです。うまくいかないことが多いです。
春分の日に、テイスティウッドNEZUというネズ(ネズミサシ)の木で作ったスティックのお披露目会に行ってきました。広島の松林が松くい虫の被害で枯れてしまった後のやせた山で育ったネズの木を利用した試みです。ネズの木はあまりまとまって生えていることはなく、これまで利用されることはあまりなかったようなのですが、この地域では、養分の少ないマサ土で、たたら製鉄と松枯れに痛めつけられた山にはたくさんのネズが集団で生えているそうです(いっぺん見に行きたいと思っています)。そのネズを使った、コーヒーやジンを美味しくする魔法のスティックです。マドラーのようにコーヒーをかき混ぜ1分ほど浸しておくだけで、インスタントコーヒーの味がまろやかに変わりました。機能としては優れもの。上記で言う潜在的な二ーズはありそうです。今度、自分で実験してみますが、お店のコーヒーの味も良くなるかもしれません。コーヒーだけでなく、ジンというお酒に漬け込むという技もありました。広島の柑橘と合わせたジントニックも美味しかったのです。そしてこれらを企画したり普及する人材もそろっていました。うまくいってくれるといいな。
問題はスティックの単価と販売量でしょうか。続けられるだけの収益を得ることができるかどうか。真似をされても大丈夫かどうか、モノがシンプルなだけに心配な部分です。



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