top of page

世界遺産

  • honchikojisitenji
  • 2023年4月8日
  • 読了時間: 2分

ree

和歌山県海南市にある藤白神社の傍らにある世界文化遺産熊野古道紀伊路の北からの入り口を示す石碑です。伊太祁曽神社の木祭りの後に寄ってみました。ここからが熊野という圏域を示しているそうです。平安京の皇族や貴族がなぜ熊野を信仰し、たびたび参詣したのでしょうか。熊野は、熊野川・那智の滝・ごとびき岩を御神体とする自然神信仰に、大和王朝のイザナギ、イザナミ、スサノオの祖先神信仰が融合し、さらに真言密教とも融合して修験道という形も含んだ信仰になりました。このような熊野は、統治(政事、軍事)の力の源、それを支える生身の身体(健康)の力の源と思われていたのではないでしょうか。鳥羽上皇、後白河上皇そして後鳥羽上皇など政治・軍事の中枢にある人はもとより、野心を持つ者、病弱による勢力の衰退を恐れる者等が熊野に詣でることで、心身の力を得ていたのではないかと思っています。熊野は女性も積極的に受け入れて、貴族の女性なども熊野詣を行っていました。女性にとっては、産む力を得ることもあったのではないかと思います。

その後、さらに浄土信仰とも結びつき、熊野は浄土として、救いを求める場となっていったのでしょう。ここはその境界。

世界遺産熊野古道は、日常の世界をそのような信仰の世界と結んでいた道でしょう。

世界遺産となることでその意味合いが広く知られることになり、地域の誇り、人を呼ぶ観光資源となることは、現代の地域社会にとって大事な事です。


ree

これは藤白神社の域内にあって、この度復元された鈴木屋敷です。全国の鈴木姓の発祥の地だそうですが、鈴木家は熊野信仰を全国に広める役割を果たしてきており、ここはその本拠地だったということです。以前は、藪に覆われた廃墟のような建物だったそうですが、熊野古道が世界遺産となることで、関連する歴史までもが掘り起こされ、輝きを持つようになっています。

 
 
 

最新記事

すべて表示
しばらく休止します

ブログの更新をしばらく休止します。 今後、どうしようか、ちょっと考えてみます。

 
 
 

コメント


持続的な地域の創造

©2022 持続的な地域の創造。Wix.com で作成されました。

bottom of page