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炭焼き

  • honchikojisitenji
  • 2023年4月24日
  • 読了時間: 2分

昨夜放送された「ポツンと一軒家」で、和歌山で備長炭を焼きながら暮らしている移住者の方が紹介されていました。備長炭の製造現場を見て、その厳しさを感じましたが、あっけらかんとした現場の写し方で、炭焼きの現場も楽しく感じられるように見せてくれていました。一方で、家族で色々な収入を確保して生活していく暮らしの可能性も見ることができました。

ポツンと一軒家、昨日の放送はこちら→https://buuumu.com/?p=6724


炭焼きはもともと山村の基幹の所得源だったのですが、燃料革命がおこってからは、一般需要が小さくなってしまい、難しい職業になっています。廃業者が沢山出た後に飲食店需要、キャンプ需要などが再び炭に注目してきても、現場にはそれを賄うだけの生産体制がなくなってしまっています。でも、需要より供給が多い時期だからこそ可能性もあるのです。

黒炭は東南アジアなどからのマングローブ炭などと価格競争してきましたが、東南アジアの経済発展や自然環境保全などの要因もあって、価格・品質とエシカル消費の動きで戦える状況も生まれてきました。紀州備長炭は炭の中でも高級品に位置づけられていますが、炭焼きは決して労働と収入のバランスが取れた商品とは言いかねます。しかし、近年は備長炭の輸出のニーズを開拓した取組も広がり、新規に入ってくる若者も増えたりしていると聞きます。炭焼きは、山村地域の所得確保の面で、これからもその位置づけは大事にしなければならないと思っています。

 
 
 

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