林道橋
- honchikojisitenji
- 2023年2月4日
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昨年秋、宮崎県の日之影町と高千穂町の間に新しくかけられた林道橋を見てきました。その橋の上から下流側を撮った写真です。点々とある住居、集落を結ぶ公道を整備することが、財政が豊かではない山の町村では難しく、林道を公道に代わるものとして繋げて利用しています。このような生活にも使われる林道は舗装されますし、橋も架けます。気象災害などが起こった際には生命線になることもあります。この時も、台風による豪雨災害があり、昔からの公道はところどころで通行できなくなり、この新しく架けられた林道橋(まだ完成前ではあったそうですが…)を迂回することによって、なんとか子牛を市売りに出せたそうです。成長の過程で子牛を市に出す時期を逸すると、子牛の収益に大きな差が出てしまうそうです。山の中で限られた一本の道はそこに住む方たちにとっては生命線です。
ポツンと一軒家というテレビ番組をよく見るのですが、やっぱり山の中の一軒家が多いですね。もともとは何軒も家があった集落が、今や一軒家というところも多いのです。なぜ、そのようなところに住み続けるのか?山から下りて集住したほうが効率も便利も良いのではないかと思われるでしょうが、そこの生活には住む人の生きざま、生きがいがあるのです。山村の基幹産業となるべき林業の振興とともに山村に人が住まえる基盤として林道が活かされています。


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