木の街
- honchikojisitenji
- 9月27日
- 読了時間: 2分
札幌に行ってきました。札幌の街は道路が広くて、東京などに比べて街並みがゆったりしています。しかし、建物はコンクリートや鉄骨のものばかり。札幌の観光シンボルの時計台は木造の建物ですが、やはりシンボル的な道庁の旧本庁舎の建物は赤レンガ造り。そんな中、知り合いのRC造のオフィスを訪ねた際に、たまたま近くの北3条西20丁目にまだ新しい木造の建物を見つけました。北海道森林組合連合会の事務所です。すっきりした形で、外壁が木の板張りのよう。これはメンテナンスがたいへんそうです。令和元年に建てられ、既に6年余りたっているようですが、道側の外装の退色やカビの発生など見た目の劣化は遠目には感じられません。どんな工夫がされているのでしょう。

こんな建物が、街に多く作られるのが木の街。北欧の国では、ひと区画が木造の建物ばかりという街づくりがされているところもあるそうです。一つ一つの建物だけでなく、そんな木の街が日本に作られることを夢見ています。技術的には高層を競っているように見えますが、街といっても、建物は大部分はそんなに高くないものが並んでいるのが普通ですし、地価が安くて敷地が広いところでは、低層の建物で街が構成されても良いでしょう。鉄腕アトムや鉄人28号の時代に育った世代には、高いビルがコンクリートジャングルを形作っているのが街ですが、これからの街はそうではないかも。
関西・大阪万博の会場にも静けさの森があり、東京の大手町には大手町の森、日本橋にも福徳の森がビル街に作られています。木造の建物による森ばかりでなく、本物の樹木による森も木の街づくりに欠かせないのではないかと思います。
道森連のビルからも遠くない道の知事公館、近代美術館が並ぶ北一条通り。街路樹だけでなく、公館や美術館の敷地も木がいっぱい。さらに東側には北大の植物園もあって、生きた木のあふれる街でした。

植物園はお休みで入れませんでしたが、街の中心部に大きな植物園があるところが素敵です。これから、これらの樹木の秋の紅葉も美しく街を彩るでしょう。
碁盤の目のように縦横に道が通っている札幌の街ですが、街の真ん中を東西に貫く大通(公園)の樹木の列があり、その西の端にある北海道神宮の森、宮の森(地名ですが、大倉山スキージャンプ台などがある木々いっぱいの山裾)がある札幌は、木と親しい街でした。


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